
どのような被害が発生するのかを表示する。
(例:死亡、重傷、感電、中毒、火傷、切断など)
?危険を回避する方法
その危険を避けるためには具体的にどのような行動を取るべきかを表示する。
(例:安全カバーを外さない、電源プラグを外す、保護メガネをかけるなど)
文章は簡潔明瞭でわかりやすく、誤解を生じないものであること、そして「…して下さい」、「…しないで下さい」など行動を直接指示する言葉を伴って、明確に危険防止の指示を与えるものであることが必要である。また、配色を工夫すると共に、注意喚起シンボルとシグナルワードに加えて、絵表示(図記号や絵)を用いるのも効果的である。
警告ラベルは、危険箇所にできるだけ近く、かつ警告ラベルの対象としている人の目に確実に入る位置に取り付け、警告文の文字の大きさは、ラベルを読んだ人が確実に危険を回避することができるよう、安全視距離から確実に読み取れる必要がある。また、製品と同等の耐久性を有する材質及び取付方法とする必要もある。
5.3 取扱説明書について
5.3.1 取扱説明書のあり方
製品の製造者には、製品を安全に使用するために必要な取扱方法を使用者に説明する義務がある。PL対策として、取扱説明書は警告ラベル以上に重要視されなければならない。警告ラベルはあくまで「警告」のみを伝えるものに過ぎず、しかもスペースの制約から全ての情報を表示できない場合があるからである。しかしながら、取扱説明書には、警告も含め、製品を安全に使用するために必要な全ての情報を記載することがでる。
製造者は、取扱説明書に安全に関する全ての情報を記載するよう努めなければならない。そして、更に大事なことは、このように重要な取扱説明書を、使用者に読んで実行してもらえるように最大限の努力を払わなければならないということである。
5.3.2 取扱説明書の作り方
船舶に限らず、一般の製品に共通する取扱説明書作成上の注意点は以下の通りである。
(1)取扱説明書の作成にあたっての基本的なポイント
取扱説明書はメーカーが使用者に対し、正しい製品の使い方を伝達することのできる唯一の手段
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